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テレワークのすごさ
(2009年6月6日)

テレワークには、ずっと以前から注目している。僕自身、起業当初はテレワークそのものといっていい生活をしてきたということと、そのくせ憧れの田舎暮らしは実現できずにいる苦々しさなどが混ざり合って、自分がその働き方を実践ベースで考えてきたことも背景にある。だからその良しあしにはある程度実感値を持っている。
まず、良さ。何より、わざわざ会社に1時間もかけて通勤しなくてもいいし、その分、デスクワークでも何でもできるし、加えて「住む場所」の選択肢を大きく広げることは、ワークライフバランスみたいなところで考えると実に意義深い。
別のブログにも似たようなことを書いたことがあるが、話題の新型インフルエンザ対策にももってこいだ。今回は弱毒性ということでひと安心って感じだが、今後強毒性のトリインフルエンザが同じように人への感染力を持って襲ってきたら、会社機能ひいては社会機能が壊滅的打撃を受けかねない。そこにテレワークのスキームがあれば、自宅待機しながら、仕事をこなすことができる。
仕事がら、IT環境を駆使し、地方で仕事をバリバリやっている人とたくさんお会いさせていただいてきたが、その1人で親しくさせていただいているワイズスタッフの田澤由利社長は、北海道北見市を拠点にテレワークの全国普及に命をかけている(ように僕には映る)。
同社は、優秀なメンバーを全国から募り、受託した仕事を「ネットオフィス」というバーチャルな枠組みでシェアし、複数メンバーが同じプロジェクトの下でバリバリ仕事をこなしていく。ライティングやデザイン程度?とんでもない。立派な会議からプロジェクトのシェア、忘年会??までネット上でしかも盛り上げてやってのける技(うちもこのツールを使ってみることにした)を持っているのだから驚きだ。リアルなモノづくりだってものによってはできそうだし、ナレッジベースの仕事ならほとんどまかなえるんじゃないのだろうか。
地域活性化にも持ってこいである。海外のまちづくりで本当に成功した事例には、実はそんなに金をかけずに、頭脳が集まるような仕掛けをしているケースを見かける。それは、働く場所ありきというよりは住む場所ありき。そういう人たちは、大切な生活を実現させてくれている仕事にも感謝する。
まあ、良さはそのくらいにして、次は悪さ。僕がサラリーマンを辞めた当初、平日昼間からパジャマのままで自宅にいると、なんだか悪いことをしているような気分になったりしたものだ。そんな気分のままで、外を歩くとまた気が引けたりして、いつも気にしなかった服装をちゃんとしてみるとか、かえって余計なことに気が取られて、無駄なこともいっぱいして不毛な時間もかなりあったように思う。慣れればさほど気にならなくもなるのだが、これは個人の性格にもよるだろう。悪い気分が抜けない人はだんだん引きこもりみたいになってしまうリクスがあるに違いない。原因は今までの日本にあるのだが。
また田澤さんもおっしゃってたが、テレワークは「さぼる環境づくり」になりかねないのである。そうなってしまえば、社員ともども会社はどんどん崩壊していくだろう。テレワークをいかに「働かせる環境」として提供できるかが重要であり、ここの“渇き”を潤すには当社のような人づくり支援業は不可欠なのである。

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